真珠湾攻撃
真珠湾攻撃より半年、日本軍は第一段作戦の目標であった太平洋における米英基地攻略を達成したので、続く第二段作戦構想を昭和17年2月前半には決定する必要があり、大本営陸海軍部は検討を始めた。また連合艦隊も作戦研究を行い、海軍部(軍令部)に意見を上申した。しかし海軍部と山本長官には作戦思想に相違があった。
大本営陸海軍部は開戦前から南方要地の攻略作戦を進め、以前より企図していた外郭要地の建設を検討し始めた。当時の海軍部はジャワで進攻を止めてしまうことに作戦的な不利を感じていたが、まだオーストラリア攻略までは計画していなかった。しかしオーストラリアは米国の反攻拠点となり、南方戦線の戦況に脅威であると考えられていた[3]。開戦後、海軍部は戦況が好転しているためにオーストラリアの一部の要地を攻略することを考えた。その構想においては南方戦線への作戦的な不安を排除し、また北部東部の要地は土地の殆どが砂漠であるため大規模な兵力を要せずとも攻略確保が可能であり、加えてオーストラリアを英連邦から脱落させることが期待でき、戦争終末促進に繋がるとの案を陸軍部に示した。対ソ事態、対蒋施策、ビルマ進攻、インド進攻を念頭においていた陸軍参謀本部は同案に必要性を認めたものの、攻略範囲の限定が困難であり、膨大な兵力が必要になる危険性がどうしても残るとして反対した。そのため代替案として海軍部はオーストラリアとハワイとのシーレーンを遮断することを目的として、サモア、フィジー諸島、ニューカレドニア島の攻略確保するオーストラリアとの休戦に持ち込む作戦を示し、陸軍部も使用兵力が少なく、またインド方面の作戦に負担にならない作戦計画であったために同作戦(FS作戦)を採用した。
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